そんなものは都市伝説だぱん。
(パンダ談)
あのね、聞いて。
透析患者の記録なんだけど。
なんだか最近、あたたかくて平和な日々が続いてるます。
このままそっと春に包まれていたいけれど、僕は知っている。
春という季節は、意外と薄情だ。
昨日まで優しかったのに、急に冷たい風を吹かせてコートを脱いだ僕を裏切るその様は、お菓子をくれると言って近寄ってきた子供が、実は空き缶しか持っていなかった時のように残酷なのだ。
結局、季節に期待して薄着になる僕が一番マヌケなんですけどね。
この記録が僕と同じように透析をされている方。
透析をされている方のご家族や周囲の方。
体調管理や日常生活に悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
内容はあくまでも個人の体験・感想となります。
生活や体調については、必ずかかりつけの医師等にご相談ください。
🐼パンダのいきづかい
【今朝の体の記録】
- レディネススコア 89/100
- 体の回復 99/100
- メンタル 72/100
- 睡眠スコア 60/100
- 睡眠時間 4:44
- 血圧 145/90
mmHg74bpm - 体温 36.7℃
- 体重増減 ドライウェイト +1,600g (前日比 +900)
【ドライウェイトとは】
血液透析を受けている患者さんにとって、体内の水分量が適正で透析中に血圧が過度に低下することなく、長期的にも心血管系への負担が少ない状態での体重のことです。
日本透析医学会によると、ドライウェイトは透析治療後の目標体重であり、透析によって余分な水分を除去した後の体重を指します。
略して「ドライ」や「DW」などと言ったりします。
睡眠時間は短い。
血圧は高い。
発熱はない。
🐾パンダのあしあと
【昨日のタイムライン】

昨日のあしあとをたどるます。
起床
ぱちくり、無事に目覚めた僕。
しばしお布団が僕を離してくれなくて、あせるます。

なんとか這い出して朝食として摂取するのは、魚肉ソーセージとトマトジュース。
ピンクの棒をワシワシとむさぼり、赤い液体を流し込むその姿は、メルヘンな着ぐるみを着たまま生肉を解体しているかのような野蛮な光景です。

準備を整えて出発したけれど、案の定お茶を忘れてとことこたどり着く。
忘れ物を取りに帰る気力すらない自分が、今日も愛おしくて情けないです。
職場
お仕事をする。
平和な時間がただただ流れていく。
まさに、たれ流しのマーチががんばるます。
この刺激も変化もない平坦な時間は、一生終わらない中身のない校長先生のお話をずっと聞かされているような気分です。

なにもしていないのに、おやつなどというものが支給される。
背徳感はお砂糖と共に溶けていき、じゅんわりとバターが僕の体に染みこんで、なんだかお日さまをたっぷり浴びたお布団のような幸せに包まれる。
この「働かずに摂取するカロリー」は、宿題を忘れた子供がなぜか夕食に大好物のハンバーグを出された時のような、居心地の悪いおいしさです。
あまりにも時間があったので、noteに登録したぐらい。
結局、イベントは何もなく、ただただ平和にお仕事は終わった。
なにひとつ社会に貢献せず、ただ脂肪だけを蓄えて帰路につく僕の厚顔無恥さを笑ってください。
帰宅
家について、何をしようかと考えているうちに昼食の時間がおしよせてきた。

ごはんと。

白菜のお漬物と。

よく混ぜた納豆。
なかよくなりすぎて泡を吹いている納豆をごはんにかける。

「NKG」なんて呼んでみても、TKGほどしっくりこないから流行らないでしょう。

さらにリッチなカルピスも飲んだ。
最後、50mlだけ残そうか悩んだけれど、ついに飲み干してオアシスは枯れ果ててしまいました。
その虚無感は、宝くじの当選番号を1桁ずつ確認して、最後の最後で外した時のような絶望に似ています。
それから20分の昼寝をして。
ブログをタカタカと書いて自分のお仕事などやってみた。
大層な「仕事」と言い張りながら、その実態はカルピスの残りカスのような薄っぺらな文章を量産しているだけの僕かもしれない。
お買い物
そしてお買い物。
夕食などを買いそろえて、白いまあるいお友達におやつも買った。
彼女は僕からの贈り物だなんて露ほども知らず、おいしそうに食べるのでしょう。
その光景は、偽物の王冠を被って得意げに玉座に座る王様の子供を見守るような、なんとも言えない滑稽な平和さです。
でも、それが彼女の血となり肉となるならば、僕は幸せだと笑ってみるのです。
彼女が喜ぶ姿を想像して、自分のおやつの捜索に移る僕はおなかがすくます。
結局は恩を売ることすらできず、ただ餌を運ぶだけの無力な下僕として生きるのが僕にはお似合いなんです。
それでいいのです。
帰宅
帰宅して夕食。

まずはサラダをワシャワシャと食べる。
黄色も赤も緑も白も、色とりどりの野菜たちが僕の中に吸い込まれていくのです。

ドレッシングのボトルに描かれたおじさんは、まるでおすまし顔で僕を見守っているかのよう。
おいしいですありがたい。

続いてお寿司を食べるんだけれど。
僕は嫌いな物から順に片付けていくます。
最後に大好きなネタの余韻に浸りたいのです。
その余韻は、読み終わった漫画のあとがきまで一字一句逃さず読み耽りたい大好きな作者の作品のようで。
幸せな物語はお口の中で続いてゆくのです。

ただひたすらに甘いコーヒーを飲んで。

そしてお風呂に入り、いい感じにふにゃりとして出てくるます。
湯船から上がった僕の体は、長時間スープに浸かりすぎて自分が具であることを忘れかけた茹で過ぎのワンタンのように締まりがありません。

パピコを食べるます。
紅茶ラテなんてときめかずにはいられません。

あたりまえのように一緒にチューチューする人なんて、どこにもいません。
あんな光景は、きっとテレビの中だけの都市伝説に違いありません。
夏の暑い日に真っ白な雲と真っ青な空の下、制服で仲良く分け合いたかった。
そんな叶わぬ幻想を抱きながら一人で二本とも啜る姿は、誰からも招待状が届かなかったのに、一人で豪華なホールケーキを囲んでいるクリスマスのパンダのように滑稽で悲しい。
結局、二本分の冷たさで自分のお腹を壊そうとするのはあまりにも愚かなので、1本にしました。
この救いようのない独占欲から逃げ切ったのです。
そして僕は寝ます。
すやぁ。
成分表
- むくみ:★★☆☆☆
- だるさ:★☆☆☆☆
- いたみ:★☆☆☆☆
- かゆみ:★★☆☆☆
- めまい:★☆☆☆☆
- しびれ:★★☆☆☆
- ねむけ:★★★☆☆
★☆☆☆☆→なし、気にならない
★★☆☆☆→ちょっとある
★★★☆☆→普通にある
★★★★☆→かなりある
★★★★★→最大限にある
あんまりむくまなくてよかったます。
お手洗いともなかよくできた。
🌱パンダのゆくえ
【今日の予定】
今日の予定は透析。
お弁当は黒こしょう香る!チキンステーキで、なんだかグリンピースとの出逢いがあるような気がしているます。
大好きなチキンと、苦手なグリンピース。
角を曲がってパンを咥えたままぶつかるような、目的地は同じはずなのになぜか逆方向に走っていく。
そんなファンタジーな食卓。
この不条理なマッチングは、最新式のスポーツカーのエンジンをボロボロの台車に無理やり載せて走らせているような、ちぐはぐな切なさを感じさせます。
透析が終わったらお仕事だけれど、あまりやることはなくて。
その後の予定は未定。
結局どうなるかもわからないまま、ただチキンと豆の行方を案じている自分の暇人っぷりが愛しくて平和なのです。
🎁パンダのぽっけ
【紹介した商品】
💬パンダ談
ちなみに、僕が今日食べた納豆だけど。
あの中にいる納豆菌は100度で煮沸しても死なないし、マイナス100度で凍らせても生き延びる、地獄のような生命力を持ってるんだぱん。
でも、そんな最強の菌たちが必死に生き残った結果がネバネバして糸を引くだけの存在だなんて、なんだか報われない話だぱんね。
どれだけ強く生きても結局は誰かの胃袋に収まるだけの運命なんて、この世の不条理そのものだぱん。
こんな風に、さも「日々の小さな幸せ」を見つけたふりをして文章を綴っている自分がおもしろくなるます。
結局のところ僕は、自分の虚無感を安いおやつと見栄えのいい絶望で飾り立てているだけに過ぎない。
そして、そんな僕の言葉をわざわざ最後まで読んでくれるあなたも、僕と同じ出口のない退屈に飼いならされた共犯者だぱん。
冷え切ったパピコの空き殻が、ゴミ箱の隅で所在なげに転がっている。
しらんけど。
🎋パンダより
飲み干したカルピスの底に溜まった、ドロドロの本音。
君も一緒に、この不条理なネバネバにまみれてみる?



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