窓の外を眺めていると、時々、世界が巨大なゼリーのように頼りなく揺れている気がする。
僕の目の前には、誰かの食べ残しか、あるいは僕が奪い取ったかのような、中途半端な幸せが転がっている。
その皿にはまだ食べ物が残っているのに、僕は「食べるものがない」と嘆いて、不幸だの病気だのといった不条理なお祭りを一人で開催している。
君を眺めていると、不思議な気持ちになる。
落ちてくる雨は、重力の力で僕の顔をはたいていく。
まるで天に叱られているようだ。
君は、カバンの中に飴玉がひとつしかないのに、まるで宝石を手に入れたみたいに笑っている。
一方で、蔵いっぱいに笹を貯め込んでいる僕は「まだ足りない、冬が怖い」と震えながら、高いサプリメントを無機質にバリバリと噛み砕いて胃に流し込んでいる。
滑稽だ。
壊れたくるみ割り人形みたい。
強欲という名の贅肉は、落とそうと思ってもなかなか落ちないリボ払いの重い利息みたいなもの。
お腹が膨れれば膨れるほど、心に穴が空いていくような、シュールな感覚に襲われる。
僕の胃袋の奥には、光さえ飲み込むブラックホールが鎮座しているのかな。
これって、宇宙のバグかなにかかな。
持っている人は、その資産の重みに耐えきれずに「もっと軽い羽が欲しい」と絶望し、持っていない人は、風に吹かれる自分を「自由だ」と定義する。
どちらが賢いかなんて、考えようとした瞬間に知性が溶けて、脳みそがプリンになりそう。
蒸し上がった頭では、まともに思考も動かない。
壊れたゼンマイ仕掛けは音も鳴らない。
とりあえず、僕は君のその100点満点の笑顔を、こっそりポケットに入れて持ち帰ることにした。
もちろん、対価は払わない。
幸せの再分配という名の、ただの残酷な横領だね。
持っている人ほど、足りないと嘆き。
足りてない人ほど、これで十分だと笑っている世界。
あるじゃないか、僕がないもの。
持ってるじゃないか、人が持たないもの。
そこに幸せは寝転がっているじゃないか。
僕は百鬼丸のように、取り返す相手もいない。
その前に斬れないけれど。
あぁ、君の澄んだ心をじっくり煎じて一気に飲み干してしまいたい。
そしたら少しは美しく輝けるだろうか。
ちなみに、さっきチラッと話した「飴玉」だけど、ギネス記録にある世界最大のロリポップは重さが約3.2トンもあるんだぱん。
アフリカゾウの半分くらいの重さがある飴玉なんて、なめ終わる前に自分の舌が溶けてなくなっちゃう不条理を味わえるます。
甘いものを持ちすぎるとその重圧で身動きが取れなくなるから、ポケットに一粒だけ転がしている君の方が実はこの世界の支配者なのかもしれないだぱん。
しらんけど。


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